貝の名品、鳥貝

鳥貝は内陸近くの海の水深10ｍほどにある泥混じりの砂に棲息し、12月から翌年2月の間に採れるのが最も味が良い。泗川湾一帯の特産物である鳥貝は、毎年2月から5月の間に絶頂を成し、独特の季節料理として位置づけられている。鳥貝の大きさは子供の拳ほどであるが、皮には幾列にも深い穴があり、若干の毛まで付いている。

鳥貝の足は相当長く、皮を剥くと鳥のくちばしに似ていることからその名が付けられた。「鳥」の字は飛び回る鳥の字であり、形を見ればハイガイや赤貝に似ているが、水中で長い足を突き出して手探りする姿を見れば、全く別の種類であることが分かる。

貴族貝と呼ばれる鳥貝は必須アミノ酸や鉄分などの栄養が豊富で、「天が賜った贈り物」と呼ばれる。しこしことした身が鳥肉と似ており、特異な食感を誇る。

鳥貝の効能

1. 頭脳発達 : DHAが豊富に含まれ、頭脳の発達に役立つ。
2. 視力回復、糖尿病の予防 : 鳥貝に含まれるタウリンは、視力回復及び糖尿病を予防する効能がある。
3. 動脈硬化の予防 : コレステロールを減らすタウリンが多く含まれるため、動脈硬化の予防に良い。
4. 痴呆の予防及び治療 : DHAが豊富に含まれため、老人性痴呆の予防及び治療に良い。
5. 貧血予防 : B12が含まれるため、悪性貧血を予防してくれる効能がある。