梅の特徴

梅

新東医宝監と神農本草経には、智異山の清浄地域で生産される梅は酸味があって毒がなく、熱と胸焼けを解消し、心を安らかにして、手足と体の疼痛を抑える効果があるとされている。また、皮膚を再生し下痢や喉の渇きを抑制、筋肉と脈拍に活気を与える。さらに梅の種は目に良く、気運を助ける効能があるという。

食品成分

梅はミネラル、ビタミン、有機酸などが他の食品と比べられないほど豊富である。梅の有機酸は、クエン酸、リンゴ酸、コハク酸、酒石酸等であり、カルシウム、リン、カリウムなどのミネラルとカロチンも若干含まれている。梅のクエン酸は糖質の代謝を促進し、疲労回復を助ける。疲れが溜まった時などに梅茶や梅干を食べると良い。

食品の価値

.強い殺菌効果、疲労回復、美容、便秘、二日酔い及び吐き気の解消、解熱作用、リウマチ、冷え症、不眠症の治療、赤痢、下痢、下血、嘔吐、打撲傷、気管支、咳嗽、喘息 古くから腹痛症状に対する民間療法として多く使われた梅は、中国では烏梅や酸梅膏に、日本では梅干にして保管し、薬用として使用されている。

烏梅を煮出してお茶として飲用すると赤痢、下痢が治癒し、烏梅を焼いた灰を砕いて酢水として飲用すると、大小便の不通と長い下痢が回復する。

草綱目によれば、梅は肝と胆を癒し、酒毒、腫れ物、痰をなくすという。また、月経不順や炎症、おりものに効果があり、胸焼けや腹痛時にも梅を食べると良い。

梅は酒や酢にして利用すると良い薬になるため、赤痢、下痢、下血、嘔吐、打撲傷、気管支、咳嗽、喘息などに銘酒霊薬である。

梅酒を漬けてから3年が経つと喘息、咳嗽、気管支などに良く、梅酢にして摂れば精力増強、高血圧、肥満などに良い。

木の葉と根と枝を煮出し、そのお湯でお風呂に入ると腫脹が起こらない。肝を良くし、視力を良くするには梅種の皮を剥いてキツネ色に炒め、その粉末を朝晩温水と共に服用すれば良い。

生梅をたくさん食べると歯が傷むことがあるが、この場合は胡桃の実を食べると良い。

最近、市販されている飲料のうち最も人気の高いのが梅入り飲料である。かつては梅を常備薬として用意して利用するほど体に良い食品として認められていたが、食習慣の変化により梅の人気が落ち、買い求める人も徐々に減少しつつあった。しかし、最近では梅の効能が認められ、飲みやすい飲料として加工された商品が出ると、炭酸飲料の味に慣れ親しんだ若い世代の間で人気を集めるようになった。

梅にはリンゴ酸、クエン酸、コハク酸、ピクリン酸などの各種有機酸が豊富で、我らの体内に残っている疲労物質を分解し、疲れの回復効果が卓越である。また、梅は弱アルカリ性の食品で、人体を弱酸性に変えて血液をきれいにし、体質を改善させる作用もする。特に、梅の中には他の果物より、クエン酸が豊富で健康食品として脚光を浴びている。梅は85%以上が果肉であり、大部分が水分で構成されているため人体への吸収も早い。

梅は腹痛や下痢、食中毒にも良いことが分かっているが、5~7月の旬の時期に多様な保存食として梅を用意しておけば、夏季に子供達がお腹を壊したり、下痢した時などに少しずつ摂れば薬を飲む必要がない。また、お酒をよく飲む男性の酔い醒まし飲料としても卓越な効果があるため、梅のシーズンに多く購入してジャムやエキスを作り、必要な時に緊要に利用すれば良い。



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