アサリ

三千浦の特産品である調味カワハギ

調味カワハギは、三千浦で作られ始めて全国へ広がった。日帝強制占領期に三千浦地域の家庭で食べられていたが、1950年代に製品化され、全国へ広がるようになった。小さくて薄い調味カワハギ1枚を作る工程は決して容易ではない。冬に採り冷凍しておいたカワハギを干し魚にするため、魚の身を薄切りにしてきれいに洗い調味した後、3日~5日間の熟成過程を経る。よく熟成したカワハギを形を整えて干して乾かせば、子供から大人まで、誰もが好む調味カワハギが完成する。

機械と設備が現代化された部分もあるが、人手が必要な工程が多い。60年という歳月の味は無視できない。現在は漁獲量がピーク時に比べ1/20の水準に過ぎず、人手不足もあって安値な中国産、ベトナム産との競争も容易でないが、「三千浦」という地名を付ける地理的表示登録(特産物登録制)もしており、多方面での滑路を見付けるため、三千浦の調味カワハギのかつての名声を受け継ごうという努力は今日も続いている。



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